都市計画マスタープラン 説明会 質疑応答
足利市の都市計画に関する基本的な方針を定める「足利市都市計画マスタープラン」の見直し案について、パブリックコメントを募集するに際し、市民に対する説明会が開催されました。
ここでは、説明会において行われた質疑応答についてまとめました。
※聞き取りの内容は要約となります。聞き取れなかった部分は割愛させていただきました。
【1日目】 2024年8月8日 市民プラザ
Q.(男性)何年を目標に考えているのか。
A.道路、公園などの施設の整備については令和11(2029)年を目標。より長期的な視点も必要なので、20年先を見据えて計画している。
Q.(女性)市民会館、市役所、歴史博物館が気になっている。大きなところでは学校再編も気になる。大型公共施設の更新はどうなるのか。また、足利市は東京への通勤圏になると思うが、子育ての人が利用しやすいまちづくりという点では、首都圏から移住したくなるまちづくりという視点が必要ではないか。
A.市役所や市民会館は整備の基本構想を昨年まとめている(足利市本庁舎等整備基本構想、(仮称)新足利市民会館 整備基本構想)。市役所は今の場所又は競馬場跡地、市民会館は市民プラザ又は競馬場跡地を候補地として検討している。子育て世帯について、立地適正化計画の中で主要な駅周辺などの利便性、商業施設、子育て関連施設を集約していきたいと考えている。
Q.住んでいる方は車があるので駅の近くに施設があるかは問わないが、遠くから来る方は電車+徒歩圏内にこだわると思う。観光客ならば、鑁阿寺・足利学校に行って近くに歴史博物館があれば立ち寄るのではないか。フラワーパークに行って足利駅に戻ってきたときに駅の近くに魅力的な施設があることが重要ではないか。住む人の視点では、学校の近くに公園、病院の近くに保育園など、関連施設がまとめてあることが重要ではないか。
A.観光についてはうまく回遊してくれるようなまちづくりを考えている。路線バスについても、今期の改訂でココファーム行きの便を増やしている。
Q.(男性)少子化で野球やサッカーをやるだけの子供が集まらない。一人でできるスポーツも少子化対策の一つでは?うちの子供はスケボーをやっているのでスケボー施設が欲しい。公園内で禁止されている、あるいは注意されるので、滑る場所がない。大田にはできた、桐生もできる予定。世界大会でも日本人が活躍できる分野。そういった要望を出せないのか。今までないのか。
A.市民からの署名や要望はまだないが、議会内からも声は出ている。
Q.(男性)地域別構想の中で、名草北郷エリアは生まれた場所なので気になっている。足利IC周辺における土地利用の転換とは具体的にどのようなことか。
A.足利IC周辺には足利インタービジネスパークという産業団地が造成されている。その南側の国道293号線沿線は市街化調整区域だが、大月小学校南側は小学校の近くということで住宅地の造成を進めている。具体的には大月町のセブンイレブンの東側は少しずつ一戸建ての家が増えてきている。
Q.名草に向かう場所はある程度高齢の方が集まるエリアと思うが、商店が少ないにもかかわらず市街化調整区域のためお店が出せないエリアになっている。お店を出せるように土地利用の転換をするか、まちなかの商店まで買い物に行けるように路線バスを増やして利便性を高めて欲しい。そこまで考えたプランにして欲しい。
A.名草地区、里山地域は大きな開発は難しい。一般県道沿いであればある程度の開発は可能なので少しずつ進めていきたい。地域に暮らす方々が生活しやすいように里山や地域資源を生かしつつも生活に便利になるようにしていきたい。
Q.(男性)地域別構想で中央地区を魅力的な景観にするとあるが、足利学校の前に住宅が建ったように魅力的とは思えない。区画整理が進められているが、具体的にどのようなプランを考えているのか。
A.区画整理は住宅密集地の解消、車が通れるような道路の整備が目的で、具体的にどのような景観にするのかというのは別の問題。
Q.別の問題なのはわかるが、先にビジョンがないと区画整理を行った結果、鑁阿寺や足利学校が浮いてしまうような風景になってしまうのではないか。魅力的な景観と言いながらそこを目指しているように見えないので不安を感じる。例えば、北仲通りの裏あたりに誘客するという話を聞いたこともあるが、具体的にどのように考えているのか。
A.中央地区と大日西の二つの区画整理事業があるが、中央地区は商業の活性化が目的。大日西の一部もそうだが、景観重点地区といって新築や改修の際に鑁阿寺や足利学校の周辺にふさわしい町にするよう強制はできないが協力を求めており、以前からまちなみ修景補助を行っている。補助を強化し、歴史的なまちづくりを進めながら区画整理を行う。
その他
意見1:説明会が2回しかないのに市民の意見を吸い上げられるのか。マスタープランの本編は122ページもある。読んでいても内容がつかめない。それで市民に説明していると言えるのか。もう少し分かりやすい説明会にして欲しい。
意見2:今、足利にある税務署などの役所が市役所から遠い。もし市役所が五十部町に移動したら周りに何もない。そこに移動する意味が分からない。役所同士は近くにあって歩いて行けるのが理想。離れていたら移動手段が車しかなくなってしまい、渋滞が悪化する。そういうことを考えてまちづくりをして欲しい。
【2日目】2024年8月9日 生涯学習センター
Q.(男性)市役所の建て替え候補地として競馬場跡地の土地を活用して移転するという記述がある。今の市役所の場所から移転してしまうことで働いている方や周辺のお店にも影響が出ると思う。中心市街地の将来にも影響が出るのではないか。昔は足利銀行等色々な施設があったのが、今は寂しい。まちなかが衰退してしまうこととの因果関係についてどう考えるのか。
A.競馬場跡地の検討は現在地と2つある候補地の一つであり決定ではない。今年の一つの施策として、「まちなか賑わいプラン」を策定し、中心市街地活性化のための施策や歩きたくなるまちの施策を規定している。このマスタープランは平成30年当時のプランを前提に見直しを考えているが、その時点では競馬場跡地の検討がなかったので今回加えた。また、市有地として広大な土地のため、競馬場跡地の活用を考えるうちの一つとして市役所の移転を上げている。
Q.(男性)「多様な〇〇」というようなあいまいな表現が多く市民に伝わりにくい。観光地であればどの都市か、産業ならばどの都市の事例を参考にしているのか、他のまちづくりの事例を提示しながら説明してもらいたい。例えば、梁田地区の「多機能的駐車施設」とは何か。WEBで検索しても出てこないワードがあると、理解できないので具体的に説明が必要。
A.産業については、北関東道のIC周辺、足利スマートIC周辺、交通量が多い国道50号沿いの開発を目指している。「多機能型駐車施設」は1日数万台の通行量がある国道50号線沿いに休憩施設を作りたいと考えている。平成30年に策定したプランから位置付けられている。トイレ、飲食店、物産店などがある施設(道の駅と書かれていないが似たような施設)。
意見:川越のまちのように歩いて楽しいまちづくりを足利学校や鑁阿寺周辺で実現してほしい。GWの観光のピーク時でも石畳通りが閑散としていた。マスタープランで具体的な内容を記載するのは難しいと思うが、考えて欲しい。
Q.(女性)「インフラツーリズム」は足利の中ではどのような施設を考えているのか。
A.松田川がダム、中橋の三連アーチ等を観光誘客に考えている。
Q.(男性)一つ前のマスタープランはホームページ上で公開されているのか?今日はその見直し案というが、どこが大きく変わったのか教えて欲しい。
A.前のマスタープランはホームページ上にある。今回のプラン案は平成30年のプランをベースに、基本的な施策を修正したり追加した部分がある。例えば都市交通の更新は北関東自動車道、桐生岩舟線(県道67号線)、国道50号線が東西テックとなるが、すでに整備済み。この3本の幹線道路を繋ぐ新たな道路を整備推進していきたい。東部、中央部、西部地区に南北の道路を作っていきたい。東部についてはスマートICから足利太田線、中央地区については足利ICから国道293号線を経由し埼玉東京方面に向かう道路、西部地区については足利スマートICからに繋ぐ道路を位置付けている。今回これが一番大きな更新。
【今後の予定】
8月30日まで パブリックコメントを募集
→都市計画審議会で審議
→マスタープラン決定
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