【意見】”歴史 × 未来 × 自然が共生する足利” 50年先の足利マスタープラン

現実や予算を度外視して50年後の足利のあるべき姿を妄想してみた

足利は「日本最古の学校・足利学校」や「鑁阿寺」などの歴史文化資源、渡良瀬川と山々の自然、さらに北関東の交通結節点という立地があります。これを活かして、「小さな世界都市」のように、文化・スポーツ・自然・教育が融合したまちづくりを目指すべきだと思います。

土地の制約、予算の制約、タイミングの問題と現実には様々な課題がありますが、それらの制約を一度取っ払った上で、どんな街になったら良いかみんなで考えてみましょう。

これを読まれた皆様も、私はこういううアイデアがある!というご意見がございましたら、どうぞ! イメージ画像も貼り付けていただいて構いません。

【目次】

 

1. 都心部再生 ― “歴史都市のリビングルーム”

■中心市街地に人を呼び戻すために、歴史地区と現代文化を融合したウォーカブルタウンを形成。
■鑁阿寺周辺から市街地へつながるシンボルロードを「石畳と現代アートのストリート」に整備。
■個人経営のカフェ・工芸・ギャラリーを支援し、「歩いて楽しめる文化回遊空間」にする。
■「武士の都 足利」刀剣を中心に、武士文化を現代に再生する体験型ミュージアム

⇒例えるなら、京都の三条通り金沢のひがし茶屋街のような「文化的散策拠点」を足利らしく再構築。

2. 渡良瀬川フロント再生 ― “リバーフロントシティ”

■渡良瀬川の両岸を整備し、親水空間・ランニングコース・カフェ・マーケット広場を配置。
■夜はライトアップと屋外音楽イベントで「川と暮らす街」の魅力を強調。
■水害対策と景観整備を両立させ、観光客・市民が集う新たな顔に。

⇒「川辺に行けば何かやっている街」を目指す。

3. スポーツ&健康都市 ― “アクティブ・シティ足利”

■プロスポーツとの連携を強化し、競馬場跡地を「北関東スポーツパーク」に。
■野球場・アリーナ・陸上競技場・屋内プール・フィットネスセンターを集約。
■市民利用とプロチーム利用を両立させる「二層構造の運営」を導入。
■スポーツ×観光(大会・合宿・スポーツ観光)で地域経済に還元。

4. 知と教育の拠点 ― “足利アカデミア”

■足利学校の歴史を現代的に発展させ、「リベラルアーツ×STEAM教育拠点」を整備。
■大学や研究機関と連携し、サテライトキャンパスやリサーチラボを誘致。
■「学び直しのまち」「教育観光都市」として全国から人を呼び込む。

⇒ たとえば「足利デザイン・アート・工芸大学院(仮)」のような小規模高質な教育機関を配置すると街の知的ブランドが高まる。

5. 森と芸術の融合 ― “文化の森プロジェクト”

■北部の丘陵や里山を活かして、美術館・博物館・コンサートホールを森の中に点在させる。
■散策路とセットで「森の中のアートフェス」を開催。
■自然・歴史・アートを一体化した環境で、足利独自の観光資源を創出。

6. 行政とシンボル性

■市役所は「街の顔」として、中心市街地の象徴的な場所に建設。
■単なる庁舎ではなく、市民ラウンジ・カフェ・多目的ホールを備えた“開かれた庁舎”に。
■外観は歴史都市に調和するデザインで「足利らしさ」を強調。

時間軸(フェーズ分け)

都市開発は一気にやると財政負担が大きく、市民合意も得にくいので、10年ごとに区切るのが現実的です。

フェーズ1(0〜10年)

■中心市街地の再生(シンボルロード整備、歴史地区活用)
■渡良瀬川フロントの一部整備(親水公園・ランニングコース)
■市役所の基本設計、立地確定

⇒ 「目に見える変化」を早期に示し、市民の関心と期待を高める段階。

フェーズ2(10〜20年)

■競馬場跡地「スポーツパーク」の整備(野球場・アリーナ・屋内プール)
■市役所の建設と供用開始
■足利アカデミア構想(大学・研究機関との提携開始)

⇒ 行政とスポーツの拠点を形にし、都市の骨格を固める段階。

フェーズ3(20〜40年)

■森と芸術の融合(文化の森プロジェクト、美術館・博物館建設)
■渡良瀬川フロントの全面再整備(マーケット広場、イベント空間)
■国際的な文化・教育ネットワークへの参入
⇒ 「国内外から選ばれる都市」へとブランドを高める段階。

フェーズ4(40〜50年)

■都市全体のアップデート(道路・交通・ICTインフラ)
■人口動態に合わせた再開発(高齢化対応型住宅、医療・福祉施設)
⇒「持続可能な都市」として成熟させる段階。

予算感の目安

※あくまで中規模都市の例に基づく概算です。

■中心市街地再生(石畳整備、景観改修など):50〜100億円
渡良瀬川フロント整備:30〜70億円
■競馬場跡地スポーツパーク:200〜300億円
■新市役所:150〜200億円
■森の中の文化施設群:100〜150億円

⇒50年間で総額 600〜800億円規模 の長期投資になると考えられます。

財源の考え方

1. 公的財源

■地方債(建設地方債):庁舎・文化施設など長期利用施設に活用可能
■国・県補助金:スポーツ、観光、防災、文化財整備に関連する制度をフル活用
■クラウドファンディング型ふるさと納税:文化施設・図書館・アート関連は全国から寄付を募れる

2. 民間資金

■PFI/PPP(官民連携):スポーツ施設や川辺のカフェ・マーケット運営に導入
■指定管理者制度:アリーナ・美術館などを民間に任せ、運営費を削減
■企業版ふるさと納税:教育拠点(アカデミア構想)への資金確保に有効

3. 長期的視点

■「一度に巨額の支出」ではなく、50年ローリング計画として分割実施
■公共投資を呼び水に、観光収益・市民利用・民間投資を循環させる仕組みを組み込む

具体的な施設のイメージ

【中心市街地の再生・歴史文化遺産の活用】

中心市街地は、個人経営カフェ・工芸・ギャラリー支援で

■支援の仕組み

空き家・空き店舗をリノベして「低家賃」で貸し出す仕組み。
出店者には市が改装補助やクラウドファンディング支援を行う。
一つ一つが“チェーンではない店”だからこそ、街の魅力が高まる。

■文化と商業の融合

ギャラリーは絵画だけでなく、陶器・ガラス・織物・アニメーション・現代アートまで幅広く。
店舗の中で「作品展示+販売+ワークショップ」をできるようにすると回遊性が出る。
カフェは「本と音楽のカフェ」「工芸体験と珈琲の店」などテーマ性を持たせる。

■まち歩きの仕掛け

石畳の小路にベンチや植栽を配置。
夜はやわらかい灯り(提灯風ライトや間接照明)で演出。
デジタルアートやプロジェクションマッピングも加えれば「伝統×現代」のハイブリッド空間に。

石畳通りメインストリート 現代アートの展示場

石畳通りの裏路地 蔵造りと路地の町並みのイメージ

県道67号線沿い~足利市立美術館周辺のイメージ
アートとカフェが融合する小さなお店が並ぶ

織姫神社参道に並ぶ和のお店(実際は北仲通りのあたりです)

門前町的な賑わいは階段下の道路から東西に広がり、飲食や土産物店が集まることで、参拝や観光の前後に滞在時間を延ばせる仕掛けになります。
そして階段を上りきったところで、足利の市街地が一望できる——まさに「ゴールにご褒美がある参道」。

トチセン株式会社の赤レンガ工場内で足利銘仙をイメージしたファッションショー
産業遺産×アートの融合
※ロケで使われることが多いですが、普段は非公開の場所です。

【足利市役所(新庁舎構想)】

場所はけやき小跡地、区画整理後のシンボルロードの終点に足利の顔である市役所を配置

市民スペース(市民のリビングルームをイメージしたオープンカフェ)

店舗型カフェのイメージ

1. 職員数と延床面積

■職員数:980人(現状ベース)
■将来の増減予測:人口減少を考えると、むしろ縮小・効率化が進む可能性あり。ただしDXや新規課で±100人程度の変動は想定。
■想定収容人員:1000〜1100人程度を見込むのが妥当。
■延床面積:15,000〜18,000㎡程度が現実的(今の庁舎よりやや拡充、市民スペース強化を考慮)。

2. フロア構成

1階:市民サービス・交流ゾーン

■総合受付、戸籍・住民票・税関係の窓口をワンストップ化
■市民ラウンジ・カフェ・展示スペース

2階:福祉・子育て・教育ゾーン

■福祉課、子育て支援課、教育委員会関連部署
子ども・高齢者向け相談室(利用頻度が高い部署をまとめる)

3階:都市政策・まちづくりゾーン

■都市計画、建築、環境、交通、文化・スポーツ課
市民協働の会議室群

4階:行政・財政管理ゾーン

■財務課、人事課、情報政策課(DX拠点)
庶務・契約管財部門

5階:市長部局・議会ゾーン

■市長室・副市長室・政策推進課
■議場(ガラス張り、眺望重視)、傍聴席
■記者会見室・政策ブリーフィングルーム

屋上・上階

■ソーラーパネル・緑化・展望デッキ(市民イベントにも利用可)

防災機能(3階以上に集約)

■非常電源、防災指令センターを4階に配置(浸水想定対策)

3. 特徴

■現在の人員規模を踏まえたコンパクト庁舎
■市民交流の「顔」としての広場・ラウンジを強化
■水害リスクを考慮した高層防災拠点
■最上階に「議会+眺望」の象徴的空間

【北関東スポーツパーク】

場所は、競馬場跡地のイメージ

■中央手前:野球場(全足利クラブの本拠+都市対抗大会対応)

■中央奥:多目的スタジアム(Jリーグ対応、栃木SCの試合誘致可能)

サッカー・ラグビー・陸上競技に対応
屋根は部分的に張り出していて、観客席の快適性を確保

■手前左:アリーナ(Bリーグ+Vリーグ対応)

バスケ・バレー・フットサル・コンサート対応
外観は曲線的な屋根で、ガラスファサードが市民の出入りを歓迎する雰囲気

■周囲:プール・フィットネス・ランニングロード

外周をランニングトラックが囲み、市民利用も可能

【 侍の道筋(武士・刀剣テーマの博物館)】

場所は、足利学校~鑁阿寺~北仲通り~織姫神社へと続く観光ルートの中核。

外観:現代的なガラス建築 × 武家屋敷風の意匠(格子・石垣・和庭園)。

既存の観光資源(歴史遺産・寺社・街並み)とのシナジーを生み、歩いて巡れる「文化回遊ゾーン」を形成。
博物館前の広場で武者行列や時代劇のパフォーマンス
足利学校の講堂や庭園とコラボして歴史講座
夜間ライトアップと刀剣展示の「ナイトミュージアム」など、「街全体が舞台」になる刀剣博物館を目指す。

内部
刀剣展示ホール(国広や地元ゆかりの刀を中心に)
VR・ARで戦国時代の合戦体験
刀鍛冶実演スペース(協力工房を誘致)
武士の甲冑・衣装体験コーナー

企画展:山姥切国広展のように、刀剣乱舞ファンや若年層を取り込む。
常設展:平安後期~戦国まで「武士の誕生と足利将軍家」。

体験
模擬刀での居合演武体験
刀の手入れワークショップ
刀匠の鍛造見学

都市ブランドとの接続

「日本最古の学校 足利学校」と「武士の都 足利」を結び、
→ 「学問と武士道のまち」という二大ブランドを観光に昇華。

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経済・運営モデル

資金調達:国の文化庁補助金、観光庁のインバウンド推進交付金、企業スポンサー(ゲーム会社や刀剣関連企業)。
収益:入館料、ショップ(刀剣グッズ、和菓子や伝統工芸品)、コラボカフェ。
相乗効果:年間数万人規模の観光客を市街地に呼び込み、飲食・宿泊・土産物産業を活性化。

文化の森拠点(美術館・博物館)

場所は、総合グラウンドのイメージ

手前:ガラス張りの建物 現代美術館(コンテンポラリーアート館)

■大きなガラスファサードで外と中をつなぐ開放的なデザイン。
■自然光を取り込み、インスタレーションや現代アート作品が映える空間。
■想定展示例:現代彫刻、メディアアート、体験型展示、光や映像を使ったアート。

 遠くのレンガ造りの建物 史博物館(足利文化遺産館)

■レンガ調の外観で、伝統と重厚さを表現。
■「足利学校」「織物」「渡良瀬川の水運」など地域史を語る展示が自然に合う。
■想定展示例:古文書、工芸品、足利の織物や金山の資料、昭和の街並み再現。

 展示イメージの全体感

ガラス張りの館=未来・現代性
レンガ造りの館=過去・伝統

二つが並ぶことで「歴史と未来の対話」というストーリーを持つ文化拠点になります。

【渡良瀬川マーケット広場】

並んでいるお店のイメージ

■産直市場:自家栽培、自然農法の野菜やくだもの
■ローカルフード屋台
:足利焼きそば、イモフライ、地元野菜のグリル
■クラフトショップ:陶器、織物、革製品などのハンドメイド雑貨
■カフェスタンド:コーヒー、クラフトビール、地元ワイナリーのワイン
■スイーツ屋台:和菓子・洋菓子、地元フルーツを使ったジェラート

■川沿いにウッドデッキを敷いた オープンテラス席
■マーケット中央に共有の コミュニティテーブル(屋根付き)
■芝生エリアにレジャーシートを広げられる ピクニックスペース

⇒ 特徴は「お祭りの賑わい」と「川辺の落ち着き」が両立している点です。
昼は家族連れや観光客、夜はライトアップされた中で屋外バルのような雰囲気を楽しめるように設計されています。

川沿いのサイクリングロード

【足利アカデミア(教育・研究拠点)】

場所は、東武伊勢崎線足利市駅周辺のイメージです。

■中央の大きなガラス張り棟

研究棟兼図書館。
吹き抜けのラーニングコモンズや自習スペースを備え、市民も学生も利用可能。

■左側の低層棟

セミナーハウスや交流ホール。
講演会・国際会議・市民講座など多用途に活用できる施設。

■右側の研究ラボ群

産学連携のスタートアップ拠点や実験室。
医療・材料工学・AIといったテーマ別に区画。

■周囲の緑地とカフェテラス

半屋外のカフェや読書テラスが点在。
大学キャンパス的な「歩いて過ごせる環境」。

【AIフォトギャラリー】

色々なイメージを伝えて作ってみました。

シンボルロードの終点にあるモダンな市役所

最近流行りの全面ガラス張り コンパクトな市役所

当初、条件なしに作ったら野球の専門スタジアムがないパターンになりました

静かな森の文化施設 手前が現代アート美術館

石畳通りに溶け込む刀剣博物館


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