【議会報告会】ゆる~くやる『おはなし会』 第1回 が終了しました

休日の午後、友人の家に集まり、お茶を片手に話をする。
そんな肩の力を抜いた時間の中で、会派メンバーによる『おはなし会』を開催しました。

今回のテーマは「足利市の外国人住民について」です。

記事作成:2025/12/20


【おはなし会の目的について】

「外国人」という言葉を口にするだけで、差別的だと思われないだろうか。身近で真剣に話せる相手が見つからない。SNSでは他の町の話題は流れてくるけれど、自分たちの町のことはよく分からない。

そんな疑問を抱えたままにせず、市内に住む人同士で率直に語り合える場があってもいいのではないか。
この『おはなし会』は、その思いから生まれた、実験的な取り組みです。

議員が一方的に説明する場ではなく、また、特定の意見に結論を導くことを目的とした会ではありません。

参加者が自由に発言しやすい雰囲気にするため、少人数のおはなし会になりました。

【参加者について】

20代から60代まで、女性がやや多め、地域は市内の各所からお越しいただきました。お子さん連れの方もいらっしゃいました。

外国人住民に対する受け止め方は様々でしたが、「事実を知りたい」「自分の町の状況を理解したい」という理由で参加された方が多くいらっしゃいました。

【お話し会で出た意見や疑問について】

ここからは、当日出た意見の一部を、趣旨を変えない範囲で整理して紹介します。
すべての参加者が同じ考えを持っているわけではなく、あくまで「その場で出た声の一例」であることをご理解ください。

◆不安からの質問

※以下の回答は、当日参加した議員が、これまでの現場での活動経験、文献および市の担当課への確認に基づいて説明したものです。

Q,近所に外国人が住むアパートが増えた。1棟のアパートの半分が外国人というところもある。外国人に貸すとお金が出るのか?

A.外国人にアパートを貸せば大屋さんに補助金が出るというような仕組みではない。技能実習生のために会社が住居を確保する必要があるので、会社が住宅補助を出すことはありうる。一部のアパートは、会社の社宅のように使われている場所もある。

Q.足利にも土葬問題はあるのか?他市では闇土葬の問題も報じられているが。

A.8年ほど前、外国人の宗教関連団体が市内の山林を取得し、市に土葬について相談をしに来た。しかし、周辺住民が反対の署名活動をしたため、その後は具体的な動きがみられない。足利市内で闇土葬が行われているという事実は今のところ確認できていない。

Q、市内での寺社仏閣の銅板盗難事件。外国人グループが逮捕されたと聞いたがその後どうなったのか?

A.広域にまたがる犯罪であったことがニュースにも出ていたが、その後どうなったのかは不明(不起訴になったのか、強制送還されたのか)。
最近の盗難事件は、市内在住者に限らず、隣接県からやってくる場合もあると言われている。

Q.移民を多く受け入れている外国の様子を見ると、日本も近いうちにそうなるのではないか心配。足利でも凶悪事件があったと言われる。

A.その凶悪事件については事実だと確認できていない。確かに、海外では問題が深刻化しているが、足利ではまだそこまでには至っていない。足利で起きている問題がどのレベルなのか、現状を把握しながら対応策を考えていくべき。

◆不安と感じる意見

以下は、参加者個人の体験や感じている不安を述べた意見です。事実関係については今後も確認が必要なものを含みます。

・自宅でも職場でもエアコンの室外機など複数回、盗難被害にあった。知人からも外国人による窃盗被害の話を聞いている。何とかしないといけないと思う。

・隣の町では山間部の渓流で外国人のバーベキューが問題になっている。ゴミを残して立ち去ると熊のエサになるという問題もある。プライベートハンターが必要になって来るのではないかと思った。

・外国人による不法投棄の事件もニュースになった。安価で受注する外国人の解体業者、あるいは外国人を多く使っている会社には依頼しないように市民に周知すべきではないかと思う。

・住んでいる地域は外国人が増えた。小さい子どもがいるので治安が心配。外に出るのが怖い。

・子どもの定期健診で病院に行くと、外国人がとても増えたように思う。このまま外国人が増えると、外国人寄りに傾いた教育になり、子ども達が日本人としてきちんとした教育を受けられるのか心配。

◆共生の意見

一方で、多文化共生の視点からの意見も出されました。

・言語の壁がなくなれば問題も少なくなると思う
・教育が大事だと思う
・小さい頃から足利の生活になじんでいる二世が大きくなった時に、新しく来た人たちの懸け橋になることを期待する(大泉では古くからいる外国人に大きな問題は起きていないように思うので)

【アンケート結果について】

■性別
男性40% 女性60%

■参加地区
北部10% 中央20% 南部10% 東部0% 西部60%

■お話し会の満足度は?
満足60% ふつう40% あまり満足ではない0%

■また参加したいか?
ぜひ参加したい70% 機会があれば30% 今回限りで良い0%

■参加して足利市議会への関心が高まったか?
高まった90% 変わらない0% 正直あまり関心は持てなかった10%(変わる可能性が少ないため)

■お話し会で良かった点
・具体的な事例をたくさん聞くことが出来た
・地元の正確な情報を知れたので少し安心した
・足利への移住を考えているが、実際に住んでいる方の意見を聞く機会になり参考になった

■お話し会で気になった点
・外国人問題について共生や交流という言葉が少なく感じた
・民間でできることも考えていきたい

■議員に求めること
・情報発信を続けていってほしい

■今後やって欲しいテーマ
@外国人について
・同じテーマが良い
・外国人が増えることで将来の予測とその対応
・外国人受け入れの総量規制
・外国人の税金の問題
・外免の方法、交通ルール
・外国人の仕事内容が何か知りたい
・外国人の急増
@その他について
・足利のPR方法・情報発信力、足利のウリ、足利らしさとは
・教育と子育て
・足利で生活するために足利に欲しいもの、こと

【まとめ】

今回のお話し会では、不安や課題、そして共生への期待など、さまざまな声が出されました。

今は、意見を一つにまとめることよりも、現状を知り、言葉にすることの大切さを改めて感じています。

今後も、こうした対話の場を継続し、市民の皆様の声を市政に届けていきたいと考えています。


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