【議会】令和6年第4回市議会定例会 一般質問 ~次期総理大臣の施策への期待他

 


【足利志士の会 会派代表質問】

2024年9月10日(火)14:25~

4回目の一般質問は、足利志士の会の会派代表として登壇いたしました。

会派代表質問は、主に市長に対する市政全般の質問が多くなり、深堀りするよりも全体像やビジョンを問うことが多くなります。


【用語解説】

一般質問とは、定例会において、議員が市の施策の状況や方針などについて、報告、説明を求めたり質問することをいいます。

一般質問は3日間(+予備日1日)が予定されており、1日最大4人が登壇します。一問一答方式で、質問は一人30分以内の時間制限があります。

代表質問は会派の代表者が初日に行います。形式は一問一答方式で同じです。本来であれば、会派を代表する内容の質問でなければならないはずですが、議員個人の関心のある事項の質問であることも多いです。

本会議場で傍聴する方法はこちら

当日は、わたらせTVでの生放送、市議会インターネット生中継も実施されます。

足利市議会の動画生配信はこちら


【一般質問の通告書】

一般質問通告一覧はこちらから

https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/goverment/000078/000434/000816/p003173.html


【用語解説】

一般質問の発言通告書とは、一般質問を行う議員が、あらかじめ当局に対して質問する項目を明らかにする文書のことを言います。

会派の代表枠以外は、一般質問の通告書を提出した順番に、日程の枠を選ぶことができます。


【一般質問の概要+α】

一般質問の詳細については議事録又は動画でご覧いただけます。

ここでは、補足情報を掲載いたします。

2024年9月10日現在の情報ですので、今後変更になる場合がございます。

1、国政の地方自治体に対する影響について

質問のきかっけ)通告書を提出する前後に、ちょうど自民党総裁選が話題になっており、9月4日に茂木敏充自民党幹事長が総裁選に出馬するとの報道がありました。その件で、早川市長が期待をしている旨のコメントが新聞でも報道されたため、時事ネタとして質問することにしました。市議会での質問ですので、総裁選それ自体を話題にすることはできず、市政への影響という形で質問することになりました。

⑴次期総理大臣の施策への期待

質問)現在、衆議院及び参議院の第一党における現総裁任期が令和6年9月30日で満了となり、現総裁は次期総裁選挙に不出馬の意向を示している。日本の総理大臣の多くは、与党第一党の党首や代表、総裁が指名されることから、次期総理大臣には新たな人物が選出されることが想定される。地方に対する新たな施策が打ち出される可能性もあると思われるが、本市を含めた地方自治体に対して期待するものがあれば聞きたい。

質問では、自民党も議員の名前も特定しない内容でしたが、市長からは足利市出身の茂木氏の名前を出して市が行う施策について国が後押ししてくれるよう期待しているとの答弁がありました。規制緩和については市に裁量を持たせて欲しいこと、少子化による人口減少については国の積極的な支援を求めたいという内容でした。

規制緩和というのは市街化調整区域の解除などを含むと思われます。国、県、市が連携して取り組むことが出来れば、実現も早いと思います。
また、少子化による人口減少は、資金が潤沢な近隣との都市間競争になってしまいますので、抜本的な解決のために国の積極的な施策が必要だというのはその通りですね。

翌朝の下野新聞には市長の答弁が紹介されていました。

2、ふるさと納税について

(1)現状と今後の方針

質問のきかっけ)こちらも、新聞報道がきっかけです。
栃木県内のふるさと納税の収支(寄付額-経費-流出住民税)が発表され、小山市と佐野市は全国の寄付額ランキング上位となった一方、足利市は赤字との発表がありました。

質問)・令和5年度のふるさと納税による本市への寄附額について、山姥切国広の取得に向けた寄附が全体を押し上げたことなどにより過去最高額を更新した一方で、収支は赤字という残念な報道があったが、この結果をどのように分析しているのか。
・現在、いわゆる還元率の高い返礼品を扱う自治体に寄附が集まる傾向があるが、今後の対応について考えを聞きたい。

解説)地元紙ではふるさと納税の収支を、寄付額-(経費-流出住民税額)で計算していたため足利市は赤字と報道されましたが、別の新聞では寄付額-(経費-流出住民税額+国の補填額)では黒字と報道されていたようです。
足利市民が他の自治体に寄付した場合、ふるさと納税の収支に関わらず、住民税の流出分の75%は国から補填されるため、これを基に計算すると令和4年度は7,027万円の黒字、令和5年度は1億7,221万円の黒字で、前年比2.5倍以上の黒字となっています。
現市長の下、ふるさと納税を積極的に行うとの方針転換があり、返礼品も充実させ、毎年右肩上がりの結果になっています。

(2)返礼品の拡充

・寄附額を増やすための取組として、企業見学やキャンプ場への宿泊をはじめとした体験型返礼品に加え、有名企業の製品や長期保存が可能な生活必需品、清掃や草むしり、将来の移住者に向けた空き家修繕などのサービス分野の拡充など、様々なアイデアが考えられるが所見を聞きたい。

解説)ふるさと納税の収支が国の補填分を含めれば黒字とはなっていますが、小山市や佐野市のように大幅黒字になっているのは正直なところ羨ましいと感じます。その理由は、物価高騰によりティッシュペーパーに注目が集まったからなのですが、足利市でもこういったコスパの良い長期保存可能な生活必需品を返礼品にできたら良いのにと思います。
足利市内にも大手製紙会社の工場がありますが、残念ながら足利工場で生産しているのは段ボール原紙などで、生活用紙の製造は行っていません。
アマゾンギフト等の金券が批判の対象となったように、返礼品の地場産品基準は年々厳しくなっています。①区域内において生産されたもの、②原材料の主要な部分が区域内で生産されたこと、③返礼品等の製造、加工その他の工程のうち主要な部分を行うことにより相応の付加価値が生じているものであること(原材料をしないで袋詰めにしただけでは×)、その他全部で9項目あります。
生活用紙ではないですが、生活必需品で長期保存が可能なものというと、足利市の返礼品ではミネラルウォーターがこれに該当し、寄付額の上位を占めています。  これと同じくらい需要のある返礼品を発掘できないかということで他の自治体で出品しているものを参考に具体例を挙げてみました。

企業の工場見学におみやげをつけて家族旅行として本市に訪問する契機とし、かつ企業の魅力をアピールする、首都圏からの利用者が多いキャンプ場と釣り堀利用を合わせて体験型の返礼品とする、神社仏閣の御朱印、お守り、ご祈祷、織姫神社でのフォトウェディング、宿泊施設の利用権、遠方に住む本市出身者に向けてお墓掃除や草むしりの代行、移住を考えている人に向けて空き家の修繕費用のチケットを返礼品とするなどです。

企業名は伏せますが、足利に工場がある某有名企業の製品はまだ全国どこにも出品されていないので、実現すれば嬉しいです。
その他の事例についての答弁はありませんでしたが、全庁を挙げてアイデアを募ってきたということなので、準備が進んでいるものと思われます。

特に、体験型の返礼品には力を入れていて、節分鎧年越参加権、足利の花火の有料観覧席+駐車場、尊氏マラソン参加権、ココファーム&ワイナリー収穫祭入場券など、足利市の風物詩となっているイベントが返礼品に追加されています。

また、一部のホテルやゴルフ場などでは、現地のQRコードから決済すれば即日利用できる「ふるさとタッチ」というシステムも導入されました。
全国展開のチェーンホテルでは返礼品の対象外となるそうですが、地元の宿泊施設、特に宿泊予約サイトで取り扱いのないところにも導入されると良いと思います。

再質問)長野県東御市の市長は、3万円以上の寄付者(年間22,000件)全員に直接電話をかけてお礼を述べているという。電話を受けた寄付者からは、感動した、また寄付したい等の喜びの言葉が寄せられているという。本市でもリピーター獲得のために同様の取り組みをできないか。

対面での高額寄付者には直接面談してお礼を述べており、ウェブ経由での寄付者に対しても礼状を送っているとのことでした。リピーター獲得は他の方法で考えていくとの回答でした。

続きはまたのちほど

3、観光行政について

(1)インバウンド対策

質問)・2024年に入り、外国為替市場では円安基調が継続している。円が他通貨、特にドルに対して相対的に価値が低下しており、外国人観光客にとって日本での滞在コストが相対的に低下している今こそ、外国人観光客を呼び込む好機と考えるが、ターゲット層を意識した対策を考えているのか。

解説)2023年に「足利氏のふるさと」ツーリズム観光誘客促進事業として、東武トップツアーズによるモニターツアーが実施されました。

(2)観光駐車場

質問)中央土地区画整理事業に伴い、令和6年6月16日に「たかうじ君広場・駐車場」が通二丁目へ移転してから、平日でも通二丁目駐車場や美術館通り駐車場が満車になることが見受けられるが、何か対策を考えているのか。

4、中心市街地の活性化について

(1)中橋架け替えにより生まれる高架下空間の活用

質問)・令和6年5月に公表された足利市まちなか賑わいプランの取組方針において、中橋架け替えにより生まれる高架下の活用が記載されているが、今後どのように活用するのか。

(2)まちづくり用地の活用

質問)・現在、市が所有する通2丁目交差点付近のまちづくり用地について行っているサウンディング調査の進捗を聞きたい。

(3)区画整理と再開発事業

質問)・本市のまちづくりの指針である第8次足利市総合計画では、新たな区画整理事業は計画されていないが、例えば中心市街地の県道67号桐生岩舟線沿線の南側は、老朽化が進む商業ビルが多い。今後区画整理を含めた再開発を行う意向はないのか。

【令和6年度9月定例会の一般質問の動画】

⇒こちらからご覧いただけます。※しばらくお待ちください

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